幼稚園5日目

チッチは悲しくて泣く時、声を出さずにシクシク泣く。
お昼ご飯を食べながらそんな話をしていたら「チッチ、きょう泣いたんだ」という。

え?いつ?

「みんながあそんでるとき、しらない?」

うん、しらない。なんで泣いたの?

「だって、せんせいがいっぱいのおともだちのところにいくんだもの」

先生にお話したかったけど、来てくれなかったの?

「うん」

先生は何をしていたの?

「おともだちのところにいくんだ」

チッチは先生を呼んだの?

「うん」

うーむ…。ここは濁してはいけない気がする。これまでにも何度か話していることを繰り返し伝える。

チッチ、幼稚園はお友達がたくさんいて先生は少ししかいないんだ。
だから先生はとってもいそがしくてチッチのところに来れないの。
本当に困った時には大きな声で「たすけてー!」って言うんだよ。

「無言」

近頃熱心に読んでいる「よるのどうぶつえん」の言葉をなぞって気持ちを説明してくる。

「おかあさんとはぐれてちまったから、たみちいの」

がんばれチッチ。
がんばらせる必要があるのか、母にも迷いがあるけれど、がんばれチッチ。

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