数年ぶりの大阪

今日は仕事で数年ぶりの大阪へ。
ひとりで歩くと早い〜!人混みをかきわけて歩ける〜!
時間潰ししようと思ったら適当にお店ぶらぶらできるし!
なにごとも時間がかかって疲れ果てるのは老化が原因だと思っていたけれど、かるい〜〜かるいわ〜〜〜アラフィフの足、かるいわ〜〜〜。
そして、なんと、つかれない!!

電車に乗って前を向いてぼーっと座っていられる至福の時間にいつもの自分を思い描く。
不測の事態に備えたあらゆるアイテムが詰まっているリュックと細々したものが入っているサコッシュ、ベビーカー、ベビーカーの座面下にはブランケットを装備。
エレベーターがない場所ではリュック、サコッシュ、ベビーカーに乗せていた荷物と折り畳んだベビーカーとチッチを持って階段を昇り降りするのである。

駅付近のように人の多い場所だったら、周囲の人のカバン、肘があたらないか360度警戒。
突然立ち止まるチッチに備えて車間距離ならぬ周囲の人距離をはかりつつ、突然現れる早足の御方に警戒。
すれ違う人がポイッとかつげば1秒で攫うことができる幼児、なるべく壁側に寄せて手をつないで周囲の人たちの動きを丸ごと警戒。
あ!これ欲しい!とか言って簡単に手を伸ばすチッチの容赦ない好奇心に警戒。
エスカレーターや階段で背後から押されないように警戒。
そうこうしているうちに自分に気をまわせていない私が狙われたら元も子もないので荷物捌きに細心の注意を。
あからさまにやばい咳をしている人が近づいてきたら避けられるよう即抱っこの心算。
とにかくわけがわからない事件に巻き込まれないように1秒たりとも気が抜けないのである。
髪がどうとか、服がどうとか、汚れるだの何だのかんだの、どうでも良い。
チッチを守ることだけで既にリソース不足。

ぼやーっと車窓を見ながら我が心身を労う心境になる。
とともに、変わった電車や煌びやかな街の装飾を見るとチッチに見せたかったー!と思うので母性が育ってきているのだなぁと本能に感心する。

さて、私が不在の時間は父子ワンオペタイム。
ワンオペと言っても幼稚園から帰ってから夕食までの数時間。
とはいえ、普段父子がふたりっきりになるのは近所のスーパーへの買い物時ぐらい。
私が夜まで不在にするのは4年9ヶ月のチッチ人生の中で初めて。
父子ふたりでお風呂に入って保湿ケアまでしなければいけないというのも初。

本来だったら、家事と育児の両方をこなすことをワンオペというのだろうし、そうしてもらいたいところだけれど、夫がパンクしたらしんどい思いをするのはチッチなのでカレーを作って出かける。
もう、洗い物とかなんとかかんとかに期待はせず、とにかくチッチがお風呂に入ってごはんを食べていつも通りの時間に寝られれば良い。

大阪人の逞しい商人魂にパワーをもらった打ち合わせを終え駅に向かう。
夜ご飯の準備もしてきたんだし、ひとりで大阪の街を歩けるなんてまた数年後になるかもしれないからゆっくりすればよいのに、心配でのんびりできない。
スケジュールが予定と変わったので昼食を取ることができないままおなかはペコペコ。
美味しそうなにおいがするたび、なにかつまんでから帰ろうかなと思うけれど足は止まらない。
我ながら泣けるー。
心の拠り所は帰ったらごはんがある!カレーじゃカレー!

さて、18:20、猛ダッシュで帰宅。

私 ごはんたべた?
子 夜ご飯まだ食べてないんだよ
私 え?カレーは? (冷蔵庫をあける)え?めっちゃ少ないけど、、 え???
夫 あ、お昼に食べてしまった、ごめん、、

はぁーーー?!?!? 昨日から言ってたよねぇ?カレー作って行くから夜ご飯食べさせてねってさぁ。
絶望…。足は棒…。
なにしてくれてねん。ほんまに。

腹ペコ母さん、大急ぎで魚焼いて、お味噌汁作って…って、は?なんで?
なんで私が作ってるの?
帰宅して、水も飲まずに「おなかすいた!!!!!」のチッチを宥めながら超大急ぎで作ってるけど、なんで私?
ふわ〜っとキッチンから出て行ったけど、なんで作らないの?
私が猛ダッシュで帰宅しなかったらどうするつもりだったの?

夫は子煩悩でチッチの良き遊び相手。
家族限定インスタにUPする動画を見た親族は、良いお父さんだ〜イクメンだ〜なんて言って褒めちぎっている。
それはそうだと思う。
だーけーどーさー、私とチッチの動画が全動画中10%もないことにみなさんお気づきですかー?
母が子供の世話をすることが当たり前すぎて撮ろうと思うシーンがないみたいですよー。
私がチッチを抱っこしている写真なんてほとんどないんですよー。
ずっと抱っこしてきてるんだけどー。
新生児期に抱っこしている写真なんて看護師さんに頼んで撮ってもらった1枚だけですよー。
沐浴させている写真もないし、ミルクを飲ませている写真もない。
産後ケア施設で過ごした母子の写真もないですよー。
私が撮るように日常を撮って欲しいと何度も頼んだけれど、撮ってくれないから0歳児の頃の母子の写真を残したいと思って鏡越しに自分で撮って虚しくて泣いた写真だけありますよー。
ほら、これ、恨みつらみがどんどんでてくるぞー。
カレーの恨みは根深いんやで。おぼえときやー。

コメント

コメントする

目次